
夢を実現したレスラー“タイチ”のバクステコメント
(※イスに座って)ありがてぇっすね、本当に。こんなに時間かけて大丈夫か? (NJPW)WORLDさん、大丈夫ですか、残り時間(笑)。やはり今思うのはですね、リング上で言ったのもそうだけど、新日本プロレス、若手の育成も凄く大事なことだと思うし、若手抜擢。
俺らも一緒に生き残って、それも凄く大事なこと、選手たちがレベルアップすんのも。だけど、だけどこういうふうに子供たち、小中学生目当てにやった興行。今日は100枚無料で配ってね、プロレスを観たことない人たちが、子供たちがいっぱい集まって、そういう子供たちが今こうやってプロレスを観て、プロレスファンになって、これから大人になってね、そうしたらその人たちが今度は新日本プロレスを支えてくれることになるんだから。
選手の育成も大事だけど、お客さんの育成も……お客さんの育成って言ったら変かもしれないけど、それも大事なんじゃないかなって、俺は思ってこういうことを考えましたね。やっぱり子供たち、ちょうど今、中学生とかは将来一番どうしようかって悩む時期だと思うし、俺もそうだったから。
そしてここの卒業生でもこんなことができるってことをね、石狩市の人たちみんなにわかってほしかったし、その他観てる人たちにも何か感じ取ってほしかったし、そういう意味でやりました。今日だって興行とは言ってるけど、収益なんて儲けなんて1個も出てないし、そういうつもりでやった興行でもないし、本当に町おこし、そして将来のために、将来の子供たちのために、将来の新日本プロレスのために少しでもと思ってこういう興行をやりました。
これでも一人でも二人でもこの興行でいろんなことが心に響いて、これからみんないい大人になったり、大人の人たちもまたいろんなものを見つけて、ナンバーワンになれなくてもいい、トップになれなくてもいい、唯一無二のオンリーワンを目指してみんな頑張ってってほしいなと思います。この俺を見てそう思ってください。俺は唯一無二のことをするのが大好きだから。YouTubeもゲーム配信は誰もやってないでしょう?
パンタロンを脱ぐこともそう、マイクで入場することもそう。そして、今日の興行だって史上初、俺が初めて。俺は棚橋弘至、内藤哲也、オカダ・カズチカ、そいつらにはなれない。トップレスラーにはなれないけど、アイツらができないことを俺はできる。みんなもそうだと思うよ。トップになれないけど、自分たちには自分しかできないことが必ずあるから。それを見つけて、これからもぜひ強く生きていってください。今日はそれを伝えたかったっす。
(※立ち上がって)本当にこうやってね、今日で23年目で、プロレスごっこやってた少年が本物のプロレスラーになって帰って来る。こんな夢ある話をみんなにお見せして良かったなと思います。そして石狩市の皆さん、中学校の皆さん、そして『週プロ』の皆さん、NJPW WORLDの皆さん、わざわざこの単発興行のためにこうやって時間作って来てくれてありがとうございました、皆さん。皆さんのおかげもあって、こんなに素晴らしい興行になったんでね、じゃあ『週プロ』は表紙ということでよろしいですね? ありがとうございます(笑)。
WORLDも今日はおそらく再生回数が一番高いんじゃないのって。閲覧数がナンバーワンになることを祈ってます。今日、本当に皆さん、どうもありがとうございました。解説のミラノ、清野さん、ありがとうございました。また会いましょう!」