
今年も2試合を終えたプロ野球オールスター。夢の球宴では、学校の先輩後輩同士などが再会を喜び合い、選ばれた選手たちがそれぞれパフォーマンスを発揮した。
プロ野球は今シーズンも“投高打低”に。セ・リーグは前半戦終了時で3割打者不在で、初の打率2割台首位打者も?
現在はお祭りとして盛り上がっている傾向があるが、昭和から平成中盤ごろまでの時代では真剣勝負の舞台だった。
当時はセ・パの人気格差が大きく「人気のセ・実力のパ」と称されていたように、全国放送が少なかったパ・リーグの選手が牙を向いてかかっていた。
70年を超えるオールスターの歴史では数々のドラマや大記録もあり、今回は名シーンをもう一度思い起こしていきたい。
その大記録の一つが84年の第3戦に江川卓(巨人)が記録した「8連続奪三振」。71年に江夏豊(阪神)がマークした「9者連続奪三振」に次ぐ記録で、記憶に深く刻まれているオールドファンも多いかと思う。
全パはこの年優勝する阪急の福本豊・簑田浩二の1・2番コンビ、三冠王も獲得するブーマー(阪急)や落合博満(ロッテ)が中軸に名を連ね、石毛宏典や伊東勤という黄金期を迎えた西武勢が下位を固めるラインナップだった。
そんな中で“主役”を張った江川氏が昨年自身のYouTubeで真相を語っている。この時はバッテリーを組んだ同級生であり、高校時代から対戦経験のある中尾孝義氏(元中日他)を招いて語られていた。
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