試合後、大家は「もしかしたら、このタッグ、最強じゃないですか?実績もできました。望月さん、先日、ドリームゲート戦で負けちゃいましたね。でも、タッグならベルト獲れるんじゃないですか?今日のメイン(SOG世界タッグ王座戦)で勝ったほうに挑戦しましょうよ」と呼び掛けた。
望月が「どこの範囲で狭めたら最強タッグ?新木場あたり?」と言えば、大家は「私たちは1勝0敗。勝率100%!」と豪語。すると、望月は「今日勝ったとはいえ、うまくいくとは思えん。俺2度目の参戦だけど、そんなに簡単に挑戦できるものなの?ベルトに挑戦する権利は持った?それなら俺はタッグではなく、シングル行っちゃっていい?」とまさかの挑戦表明。

いったん退場した今成が戻って来ると、望月は「これも何かの縁だ。やってみるか?」と提案。今成は「受けて立ちますよ」と快諾した。
ここで三島通義社長が「夢が叶うなら、8月26日、後楽園でやらせていただきたいと思います。この後、ドラゴンゲートさんにお願いして、その方向でいかせていただきます」と発言。
望月は「その日、うちの興行はないんで、99.99999%大丈夫だと思います。俺もいろんなベルト持ったけど、俺のコレクションにこのベルトも加えさせてもらう」とベルト獲り宣言。この後、ドラゴンゲート側の了解が取れれば、8・26後楽園で夢の王座戦が実現する。
望月は「この年になったけど、こんな縁があって。プロレスラー冥利につきます。全力でベルトを獲りにいかせてもらいますよ。ドリームゲートは獲れなかったけど、まだまだプロレス界で生き残りたいんで。もらえるものはもらいます。そして俺がガンバレ☆プロレスを引っ張ってやろうじゃねぇか。(今成とは)初めて当たったけど、力強さも感じたんで。決して侮ることなく、31年半のキャリアをもって、最高に仕上げて挑みたいと思います。(ベルトを獲ったら、ドラゴンゲートのリングでの防衛戦もある?)それは流れ次第。うちのリングに誰かが来るかもしれないし。まずはしっかり獲ることを目指します」と力強く語った。
今成は「まさかこんな展開があるんだなって、ビックリです。今日当たれる時点で感慨深かった。ファンのとき見てた人で、当たれることなんてそうそうないんで。55歳であのコンディションはお手本ですよね。脅威ですよ。人間としてもお手本だと思います。でも僕もベルト守ってきたんで、受けて立ちます。(他団体流出のリスクがあるが?)ベルト持ってる時点でリスクですけど、こういうリスクが起きるのかと。ほかの団体の望月成晃が来て、スーパーリスク。でも、それをおしいいと思って、いただかないと。望月成晃からワン、ツー、スリー、獲って倒さないと」と必勝を期した。
望月といえば、ドラゴンゲートの最高峰オープン・ザ・ドリームゲート王座を3度戴冠した実力者。ノア、ZERO1、WARなどでも数々のベルトを手にしてきた。55歳となった現在でも同団体のトップ戦線で活躍中。敗れたとはいえ、6・4後楽園では当時王者のYAMATOの持つドリームゲート王座に挑んで、あと一歩のところまで追い詰めたばかりで、バリバリの現役だ。国内屈指の人気団体のトップ選手である望月のSOG王座挑戦が正式に決まれば、ガンプロにとっては画期的な事態となる。