
セ・リーグ首位をひた走り、2位・巨人と9ゲーム差をつけている阪神。貯金17でリーグの貯金を独占している。
チーム防御率はリーグ唯一の1点台(1.99)という投手陣もさることながら、特筆すべきは打撃陣。
打率・本塁打・打点の主要3タイトルだけでなく、安打や出塁率そして盗塁も阪神の選手がリーグトップに名を連ねている。
この強力打線の4番を担っているのが佐藤輝明。本塁打・打点の2冠をキープしており、いずれも2位の森下翔太と争っている。
特に本塁打は24本で、86試合を消化した時点で自己最多タイをマーク。森下に8本差をつけており、球団では86年のランディ・バース以来39年ぶり、生え抜きでは84年の掛布雅之以来のキングが現実味を帯びている。
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入団1年目から中軸を張っているが、今季さらに飛躍した要因を前DeNA監督で名球会入りも果たしているアレックス・ラミレス氏が解説した。片岡篤史氏のYouTubeチャンネルに出演した際、以下のように述べている。
「甲子園でライトにホームランは難しい。引きつけてセンターから逆方向を意識してると思うね。以前は前捌きで打っていたけど、今は引き付けて打てている。それが逆方向へのホームランにつながっている」
また、中軸の前に1・2番コンビがチャンスメークする理想的な展開をつくれている。出塁率は2番の中野拓夢とリードオフマンの近本光司がリーグ1位と2位にいる。
特に、中野の働きを評価したのが高木豊氏。リーグ首位打者でもある中野の打撃について、自身のYouTubeチャンネルでこう評した。
「昨年は右脇が開きすぎてて縦振りが強い傾向に出ていたんだけども、今年はレベルスイングにして2つのスイングができるようになっている。主にレベル(スイング)だけども、縦振りを使う時もあってバットの出る角度が良くなった」
豪快さが目立つ阪神打線の中で「中野が一番いやらしいと思っている」とも語る高木氏。
「今年は中野がアクセルになっているから(森下・佐藤・大山)のクリーンアップに加速がついている。だから中野を絶対抑えないと阪神打線はもっと厄介になる」と説いた。
佐藤や中野の他にも多く活躍を見せている阪神打撃陣。2年ぶりのリーグ優勝そして日本一に向け、盤石な試合を続けている。
記事/まるスポ編集部