
6月29日後楽園ホールで、「KING OF KINGS ~嵐の6月決戦~」が開催された。セミファイナルは、「KO-Dタッグ王座」を懸けたタイトルマッチが行われた。3月20日、フリーの阿部史典&野村卓矢(アストロノーツ)に流出した同王座。防衛した5回の試合では善戦を魅せ、DDTファンからも支持を得ていた。
そんな王者からベルトを奪還すべく、6月7日品川大会で挑戦者に名乗りを上げたのは納谷幸男。納谷は1人でリングに乗り込み挑戦を表明すると、パートナーに飯野雄貴を指名。欠場中の飯野の登場に会場からは大歓声。飯野は復帰戦が6.29のタイトルマッチとなった。
12.22後楽園で石井智宏と対戦する飯野雄貴「エルボー1発、どれだけ衝撃があるのか楽しみ」

試合はアストロノーツが奇襲をかけて開始。阿部にブレーンバスターを見舞った飯野が、「I am BURNING! YEAH!」と叫ぼうとするも、野村のキックで阻止される。納谷はスーパーヘビー級の重いキックを野村の胸に打ち込んでいく。
野村はラリアット、阿部は三角絞めで納谷を攻める。納谷がトップコーナーからダイビングニードロップを落とすも、阿部は返す。納谷のチョークスラムにもカウント1。しかし最後は納谷のバックドロップが決まり、阿部から3カウントを奪った。

バックステージでは、敗れたアストロノーツが「デカかったー!」と崩れ落ちる。「デカい奴、大の得意なのに!」と野村。阿部は「あのベルトも俺たちのものだから、また取り返しに行こう!今日のところは “戦略的撤退” !」と前を向いた。
試合後、ベルトを奪還した飯野&納谷は、タッグ名を “The Apex” と発表。納谷は、「“The Apex” って発表して、お客さんたちピンと来てなかったんですけど、『DDTを、俺ら2人で駆け上がっていこう。そしていつか、KO-D無差別級のベルトを俺ら2人で闘おう』、そういう意味合いが込められて付けました」。
“今年に賭けている” KING OF DDT1回戦突破!「俺の居場所はここだ!DDTの頂点は俺だ!」
飯野は「熱い試合ができました!バーニングできましたよ!!でも、俺らは “The Apex” だけど、俺はまだ、 “バーニング” してますからね!」と、昨年12月に解散したユニット「BURNING」に想いを馳せた。
そんな “The Apex” への次期挑戦者は佐藤大地&秋山準。納谷と佐藤は5月のKING OF DDTで初対戦し、納谷が勝利。納谷は「俺らがヘビー級をあいつの心に叩き込んで、ぶっ飛ばしてやりますよ!」と意気込む。そして秋山は全日本プロレスで最初に結成された「BURNING」初期メンバー。「バーニングを受け継ぎましたから」と話す飯野との闘いにも注目集まる。
新生 “The Apex” の初防衛戦は7月27日青梅大会。それぞれの想いが交錯する闘いを制し、2人は “頂点” へ駆け上がれるか。
<インフォメーション>
7月2日(水)は新宿FACEで「D GENERATIONS 4 ~DDT Meet&Greet&Fight July~」が、7月5日(土)は横浜ラジアントホールで「ヨコハマ・ナイトスプラッシュ」、7月13日(日)後楽園ホールで「ROCK IN RING 2025 〜奏でろ打撃、叫べ歓声〜」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子