
試合後、青野は「高橋奈七永、(29年分の重みが)めちゃくちゃ重かった!あなたのおかげで自分でも知らない青野未来が出せた。ずっと心に高橋奈七永を置いておくから」とマイク。
奈七永は「辛いこと苦しいこと、たくさんありました。だけどそれ以上に、プロレスが私の人生の生き甲斐でした」と振り返る。そして「私の姿がみんなの何かしらのこれからの歩く一歩になれたら嬉しい」と語った。
青野に死に物狂いでぶつかっていく奈七永の姿は「観客の心をも救ってやる」と言わんばかりで、観ていると自分の苦しい記憶さえも浄化されるような不思議な感覚に陥った。
青野はじめ次世代の選手だけでなく、代々木に集まったすべての観客にパッションを伝導し、“人間国宝” はリングを去っていった。
<インフォメーション>
5月30日(金)は熊本市森都心ホールで、31日(土)はアクロス福岡で試合が開催。
詳細はマリーゴールド公式ウェブサイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
記事/藤本桃子
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