
5月10日、新宿FACEで「KING OF DDT 2025 2nd ROUND」が開催。1回戦を勝ち上がった8名が、5月25日・後楽園大会の準決勝進出を懸けて激突。
第4試合は樋口和貞 vs 正田壮史。樋口は「KING OF DDT 2022」優勝者。昨年6月から頸椎ヘルニアによる欠場を経て、3月20日・後楽園大会で復帰。5月6日の1回戦では総合格闘家・青木真也と激闘の末、ギブアップ勝ちを収め、完全復帰を印象づけた。
対する正田は、1回戦で高鹿佑也から執念の勝利。今年の若手トーナメント「D GENERATIONS CUP」では高鹿に優勝を譲ったが、この試合で雪辱を果たした。樋口との試合に向け、「俺の内にある大和魂をぶつけたい」と意気込んだ。

試合は樋口のチョップ vs 正田のキックによるパワー対決。正田はブレーンバスターで樋口を投げ、樋口はドクター・ボムで正田を叩きつける。
正田はキック連打で攻め込むが、樋口は鋭いラリアットで応戦。終始、チョップとキックが会場に響き渡る激しい攻防が続いたが、最後は樋口のショートレンジ・ラリアットが炸裂。3カウントを奪い、樋口が勝利を収めた。

敗れた正田は、「今日は俺の大和魂が負けた。でも打ち砕かれてないぞ。次やるときは、俺が樋口、お前の胸を蹴りで引き裂いてひるませたるからな。」と語り、再戦への闘志を燃やした。
正田の所属ユニット「シャーデンフロイデ・インターナショナル」のアントーニオ本多、クリス・ブルックスは、「来年は優勝だ!」と正田に寄り添い、ユニット全員で前進する意思を示した。
勝者の樋口は「正田、強かったよ。ただ、その土俵だったら俺はまだまだ譲れない。そして次、上野。いろんな思いがある選手ではあるけど、ひとつひとつ集中して戦うのみです。」と、この日も“目の前の相手だけ”に集中する姿勢を崩さなかった。
<インフォメーション>
5月25日(日)は後楽園ホールで「KING OF DDT 2025 FINAL!!」が開催。準決勝で樋口和貞選手は上野勇希選手と対戦します。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子