
10日、新日本プロレスのジュニアの祭典「BEST OF THE SUPER Jr. 32(BOSJ 32)」が千葉・YohaSアリーナで開幕。全20選手がA・Bブロックに分かれてリーグ戦を行い、千葉大会では公式戦5試合が繰り広げられた。
Bブロック公式戦では、初出場のニック・ウェイン(AEW)がSHO(8年連続8回目の出場)と対戦。
ニックは2005年7月10日生まれ、アメリカ・ワシントン州シアトル出身。父親はアメリカやカナダを拠点に活躍したバディ・ウェイン、祖父は国際プロレスや全日本プロレスに来日経験のあるムーンドッグ・モレッティ。三世レスラーとして、父の開講するプロレスアカデミーで英才教育を受け、若干12歳でプロレスデビューを果たした。

試合はSHOの奇襲攻撃でスタート、場外戦でパイプ椅子を使いニックの左腕を叩きつけ、さらにアームブリーカーから腕ひしぎ十字固めで徹底的に左腕を痛めつける。ペースを握れず苦戦するウェインだったが、2度目のローブローを防ぎハイキックを炸裂。最後はプロディジープレックスでSHOを沈め、BOSJ32初戦を白星で飾った。
勝利したウェインは「昨晩の記者会見の後、まったく眠ることができなかった。夜中に何度も目が覚めちまった。俺は本当にここにいる資格があるのか?ちゃんとうまくやれるのか? もし1勝もできなかったらどうする?それとも、もし全勝しちまったらどうする? 一晩中、そんな考えが頭から離れなかった。」と初めてのBOSJを前にナーバスになっていた心境を語った。
「だが俺は今、ここにいる。姿を見せて、全力を出し切った。これが新日本プロレスでの俺の初登場だったんだ。初登場のインパクトは1度きりだが、うまくやれたと思う。かなりうまくやれたと言ってもいいと思う。ニック・ウェインが2ポイント獲得だ。だが、これはまだ始まりに過ぎない。俺は『BEST OF THE SUPER Jr.』史上最年少優勝者になる!」と高らかに宣言。
一方、敗れたSHOは、「クソがオラ……。AEWだかROHだか知らねぇけど、今日は俺が遊んだだけよ。格が違うんじゃ。それから次はクソYOHさんだろ?YOHさんよ、あん時のやり直しするか、オイ。また秒殺してやるよ、オラ。格が違うんじゃ!クソッタレ!」と、昨年4月の両国大会でYOHが左肩を脱臼したことに触れた。
5.14後楽園、ニック・ウェインはエル・デスペラード、SHOはYOHと対戦する。
記事/まるスポ編集部