カヌースラローム会場では、シドニーオリンピック日本代表・安藤太郎さんが解説を務める
9月29日に競技が始まった「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」のカヌースラローム。男子の日本代表は、足立和也、田中雄己、齋藤彰太の3選手が出場する。
男子カヤックシングルには足立と田中、男子カナディアンシングルには足立と齋藤、男子カヤッククロスには田中と足立が出場。足立は3種目、田中は2種目に挑む。各種目で準決勝に出場できるのは各国2選手まで、決勝へ進めるのは各国1選手。日本勢同士も決勝の枠を争う大会となる。(取材・文/大楽聡詞)
世界選手権銀メダルの足立和也が3種目へ
大会で解説を務めるシドニー五輪日本代表の安藤太郎氏が、男子カヤックシングルの優勝候補の筆頭にあげたのが足立だ。
「足立選手はアジアの中でもトップレベルです。金メダルに最も近い日本選手の一人だと思います」
足立は2025年、オーストラリア・ペンリスで行われた世界選手権の男子カヤックシングル・チームレースに、武藤裕亮、田中と出場した。3選手が同時にコースを下る団体種目で、日本はペナルティーなしの95秒36を記録。優勝したフランスにわずか0秒06差の銀メダルを獲得し、3位イギリスとの差も0秒04という大接戦だった。
日本にとって、カヌースラローム世界選手権初のメダル。世界の強豪国と互角に渡り合った足立は、今大会ではカヤックシングルに加え、カナディアンシングルとカヤッククロスにも出場する。
ただし、安藤氏はアジアの頂点を争う戦いの厳しさも指摘する。
「上位の選手たちは、コンマ何秒という差で争うことになると思います。現在の国際大会は人工的に造られたコースで行われることが多く、選手間のタイム差が小さくなりやすい。ほんの少しのミスが順位を左右します」
NEXT >> 安藤氏の注目は田中雄己 五輪で経験した2種目


