2年連続最多勝の有原がメジャーへ再挑戦するか注目が集まっている(画像はイメージ)
5年ぶりの日本一に輝いたソフトバンク。しかし、ここでエース流出の可能性が浮上している。
有原航平投手が再びメジャーへ挑戦する意向があることが、シリーズ終了直後のタイミングで一斉に報じられた。
23年ソフトバンクの入団時には3年契約を結んでおり、今季その契約が満了。球団はポスティングシステムを認めない方針であることから、自由契約で再挑戦するか否かになる。
有原は早大から14年ドラフト1位で4球団競合の末、日本ハムへ入団。2年目の16年に初の2桁となる11勝を挙げチームの日本一に貢献。19年には15勝でパ・リーグ最多勝のタイトルを獲得した。
20年オフにかねてから要望していたポスティングシステムを利用してのMLB挑戦が認められ、レンジャーズへと移籍。しかし1年目の21年は5月に右肩動脈瘤の手術を受け、復帰後も満足いく成績を残すことはできなかった。
2年目の22年も振るわずメジャーでは通算15試合登板で3勝7敗・防御率7.57に終わり、FAとなったことから日本球界への復帰を決断した。
そして、23年1月にソフトバンクへ入団。国内FA権を持たず同一リーグのライバル球団への移籍、さらに3年総額15億円(推定)とも言われる大型契約を結んだことなどから“有原式FA”という造語が生まれることとなった。
逆風がある中でも実力に違わない活躍を見せた。
3年間主力投手としてマウンドを守り、昨年・今年と2年連続で開幕投手を務めた。いずれもリーグ最多勝で連覇に貢献するなど、3年連続で2桁勝利をマークした。
ただ、一度メジャーでの実績は芳しくない結果が残り、来季34歳を迎える年齢もネックとなることから移籍が叶うかも疑問視されている。
球団は全力で慰留する方針で、三笠GMも「残ってもらいたい」と残留を熱望。
自由契約となれば国内他球団への移籍が可能となることから、先発投手に課題のある巨人も動向を注視しているという。右腕の行方はどうなるか、その決断はいかに。
編集/まるスポ編集部
