東京女子プロレスが11月1日、東京・新宿FACEで「TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.2」を開催した。“ジ・アルティメット・アスリート”の異名を取り、9日の後楽園ホール大会では最高峰プリンセス・オブ・プリンセス王座(王者は渡辺未詩)に挑む J-ROD(ジェイ・ロッド)が日本デビュー戦で衝撃の勝利を飾り、王座奪取を高らかに宣言した。

米オハイオ州出身のJ-RODは、2022年デビューながら、わずか3年でその名を全米に轟かせた超新星。178cmの高身長で、かつ均整の取れた体型をもつ。NJPWアカデミーにも在籍した経験があり、パワー、テクニック、スピリッツを兼ね備えた“究極のアスリート”で、OVW(Ohio Valley Wrestling)女子王座を始めとする数々のタイトルを獲得した実力者だ。

初来日の第1戦ではキラ・サマーとシングル対決。キラはショルダータックルをぶちかましていくが、J-RODはビクともせず。逆にJ-RODはショルダータックル一発で吹っ飛ばした。J-RODはキラを抱え上げて、トップコーナーに投げつけると、ビッグブーツを一閃。さらにはフォールアエイスラムを見舞うと、なんと腕立て伏せ式で体固めにいくも、自らカウント2で離した。キラもバックドロップ、エルボー連打、レッグドロップで反撃するも、J-RODはサイドバスターから強烈なアルティメット・スピアを叩き込んで、戦慄の白星を挙げた。

その後、J-RODはセミファイナルに出場した王者・渡辺の試合を本部席で見届けた。試合後、渡辺はJ-RODにベルトを見せつけ、視殺戦を繰り広げ、激しい火花を散らした。
バックステージでJ-RODは「私の言ってたことの意味が分かった?私がジ・アルティメット・アスリートと呼ばれるのには、それなりの理由があるのよ。ミウ、次の獲物はあなたよ。あなたを倒して、私が米国人初のプリンセス・オブ・プリンセス王者になるわ!」とベルト獲りを宣言した。

迎え撃つ渡辺は「直接、生で見てみて、このベルトに挑戦するだけの強さはすごく感じた。J-RODさんも私の試合を見て、怖い眼差しを送ってきたんですけど、でも楽しみに思ってくれてると思う。あの怖さ、恐ろしさに負けないよう頑張りたい」と気を引き締めた。このタイトル戦は前哨戦なしの一発勝負となるため、渡辺は過日、秘密特訓を敢行。段ボールにJ-RODの似顔絵を描き、それをつなぎ合わせて178センチの長さにして、ジャイアントスイングでぶん回して破壊したが「私はJ-RODさんの知らぬ間に前哨戦で1勝して、自信につながったんで。あとは気持ちで負けないように、持ち上げられる、勝てると信じて頑張りたいと思います」と力を込めた。
【大会名】TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.2
【日時】2025年11月1日(土)
【会場】東京・新宿FACE
【観衆】277人
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○桐生真弥 vs 七瀬千花●
6分3秒 片エビ固め
※スパインバスター
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○ハイパーミサヲ&鳥喰かや vs らく&小夏れん●
8分52秒 チキンウイング・フェースロック
▼第3試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 30分1本勝負
<王者>○辰巳リカ vs 原宿ぽむ●<挑戦者>
7分2秒 胴絞めドラゴンスリーパー
※第1779代王者が防衛に成功。
▼第4試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○J-ROD vs キラ・サマー●
3分58秒 片エビ固め
※アルティメット・スピア
▼第5試合 タッグマッチ 20分1本勝負
瑞希&○鈴芽 vs 荒井優希&芦田美歩●
10分8秒 片エビ固め
※リング・ア・ベル
▼セミファイナル 6人タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺未詩&愛野ユキ&●風城ハル vs 中島翔子○&山下実優&凍雅
11分31秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド
▼メインイベント 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○上福ゆき&上原わかな&遠藤有栖 vs HIMAWARI&鈴木志乃●&高見汐珠
14分36秒 片エビ固め
※フェイマサー
記事/まるスポ編集部
写真提供/東京女子プロレス
