プロ野球は今シーズンも“投高打低”に。セ・リーグは前半戦終了時で3割打者不在で、初の打率2割台首位打者も?

投高打低の流れは依然続いている(写真はイメージ)

2025年プロ野球も前半戦を終えたが、ここである珍事が起きている。

2位に9ゲーム差と首位独走の阪神  打撃陣を牽引する佐藤輝明と中野拓夢を解説陣も絶賛

それは、セ・リーグで3割打者が不在ということである。リーグ首位打者の中日・岡林が.29378、僅差で広島・小園が.29376。3位からは近本・中野・佐藤輝の阪神勢が後につけている。

球界では数年来“投高打低”が叫ばれており、その要因について野球解説者の高木豊氏が以前、自身のYouTubeチャンネルにて特集していた。

力のあるリリーフ投手が次々に送り込まれるという状況も慮りながら、打者自身の問題についても述べている。

「一つは四球を取れない。3−1のカウントでなんでもかんでも振りにかかる。それで三振している」

後半戦に向けて、打率3割を超えるために必要なこととして見解を示した。

「耐久できるようなバッター、そこで1本拾えるようなバッター。そういうのが3割を打っていくよね」

四球を取ることを挙げた高木氏だが、打率2割台と3割の壁については「精神的なものだよ」と即答した。

「3割打ちたいと思うとプレッシャーがかかる。数字に追われるから。上げていくには気持ちの強さが大事。諦めたら絶対打てない数字だから、最後まで諦めちゃダメ」

オールスター前にリーグ全体で3割打者が不在というのは、データが残っているとされる1959年以降ではあるが、両リーグを通じて史上初。

なお2リーグ制となってから、打率2割台の首位打者は存在していない。

昨季の3割打者はセがDeNA・オースティンとヤクルト・サンタナ、パはソフトバンク・近藤の計3人。日本人選手は近藤のみの結果だった。

シーズンを終えた時、セ・リーグの首位打者は果たしてどのくらいの打率をマークしているのか。3割打者“復帰”に期待がかかる。

記事/まるスポ編集部

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