
7月13日後楽園ホールで「ROCK IN RING 2025 ~奏でろ打撃、叫べ歓声~」が開催。豪華なゲスト参戦にチケットは完売。「プロレス王」鈴木みのる、新日本プロレスの藤田晃生、THE RAMPAGEの武知海青、そして “2.5次元俳優” の桜庭大翔の登場に会場は熱気に包まれた。
“2.5次元俳優”桜庭大翔、7月13日後楽園大会でKANONと激突!
桜庭は2019年に舞台「ハイキュー‼︎」で俳優デビュー。2024年、舞台「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE」で、元DDTレスラー・赤井沙希との共演がきっかけとなり、プロレスの世界へと足を踏み入れた。
同年12月、DDT両国大会でプロレスデビューを果たすと、悪党軍団「DAMNATION T.A(ダムネーションT.A)」に所属。参戦2回目の今回は、デスマッチを得意とする竹田誠志と、ダムネーションT.Aのイルシオンとのタッグを組み、MAO&KANON&須見和馬with KIMIHIRO(入場時のMCを担当)と対戦。KANONとは以前同じユニットで共闘したが、対角線上で向かい合う。

試合はイルシオンが奇襲をかけて開始。竹田はデスマッチらしく凶器をかざす。187cmの強靭な肉体を持つ桜庭に、MAOは肩幅の広さで対抗する。だが桜庭のパワーが全開。
竹田は腕ひしぎ十字でKANONを絞り上げる。逃れたKANONは桜庭にコブラツイスト。そしてラリアットで屈強な身体をぶつけ合った。桜庭は須見をボディスラム、KANONをブレーンバスターと無双状態。
しかし最後はMAOがイルシオンのスワントーンボムをかわし、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチで3カウントを奪った。

試合後、「(桜庭が)すごいパワーだった」とKANON。MAOは「経験で勝ててねぇんだよ、俺たちに」とコメント。そして「これは(MAOが)実家に帰っていた、そしてお母さんから “これを持って行きなさい” と言われたスイカだ!これで祝杯をあげるぞ!」と手に持っていたスイカを割り、4人仲良く勝利を味わった。
一方、「俺は負けてなんかいねぇ」と認めたくないイルシオンに桜庭は「なんだよあれは!?」と恫喝。竹田は「次はハードコアでもなんでもやってやるからよ、コレ(凶器のハサミ)使わせろ」と物足りない様子。桜庭は「あんな負け方はねぇだろ!!んなんじゃ終われねぇよ、クソが!」と吐き捨てた。
惜しくも敗れたが、桜庭のフィジカルの強さとプロレスラーとしての存在感が表れた今大会。悔しさがさらなる高みへと導くか。次戦で桜庭がどんな進化を見せるのか、期待が高まる。
<インフォメーション>
8月30、31日「WRESTLE PETER PAN 2025」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
記事/藤本桃子