
6月29日、愛知県体育館で開催された「TANAHASHI JAM~至(いたる)」のメインイベントで、IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、王者・後藤洋央紀の8度目の防衛戦が実現した。挑戦者は前IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.。
前回の5月9日アメリカ・オンタリオ大会では、両者ダブルフォールというまさかの引き分け防衛に終わっており、後藤自身がその結果に不満を抱き、ザックを改めて指名。完全決着を求める声に応える形で、リマッチが組まれた。

試合はゴングが鳴るやいなや、両者が一歩も引かない激しい攻防を展開。ザックは、巧みな関節技で、執拗に後藤の右腕を徹底的に攻める。
これに対し、後藤も自身の得意技であるGTW、GTRで反撃。だが度重なる攻撃でダメージを負った右腕をかばうためか、フォールへの移行が遅れる。

試合終盤、ザックは必殺技のセイバードライバーで後藤に決定的なダメージを与えると、最後はクラーキー・キャット、両足も極める。後藤は必死に耐えるも、レフェリーが危険と判断し試合をストップ。ザックは約4ヶ月ぶりにIWGP世界ヘビー級王座を奪還に成功。
試合後、敗れた後藤はノーコメント。自身が打ち立てたIWGP世界ヘビー級王座最多連続防衛記録7回という金字塔を築いたが、ベルトは再び前王者・ザックの手に渡った。
記事/まるスポ編集部
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