
5月10日、千葉・YohaSアリーナで、新日本プロレスのジュニアの祭典「BEST OF THE SUPER Jr. 32(BOSJ 32)」が開幕。A・Bブロックに分かれた全20選手がリーグ戦を行い、各ブロック1位の選手が6月1日・大田区総合体育館で優勝決定戦を争う。
この日のAブロック公式戦では、4年連続4回目の出場となるフランシスコ・アキラと、BOSJ最年少優勝を目指す藤田晃生(2年連続2回目の出場)が激突。
アキラは「The Nova Fireball」の異名を持ち、ヨーロッパや全日本プロレスで名を上げ、ウィル・オスプレイの目に留まりUNITED EMPIREに加入。『BEST OF THE SUPER Jr. 29』で新日本プロレスデビューを果たした。

一方の藤田は、高校でレスリングを学び、2019年JOC中国・四国大会80kg級優勝。2020年に新弟子テストに合格し、翌年道場入り。2021年8月に後楽園ホールでデビューし、2022年には『NEW JAPAN CUP』に初出場。2023年にはTMDKに加入し、ヤングライオン卒業を宣言。2024年『BEST OF THE SUPER Jr.』に初出場後、『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024』を制覇。2025年1月4日『WRESTLE KINGDOM 19』で史上最年少のIWGPジュニアタッグ王座戴冠を果たした。
両者ともにBOSJ初制覇を狙う激しいぶつかり合いとなった。アキラは場外の藤田にノータッチ・トペ・コンヒーロを見舞い、さらにジャーマンスープレックス・ホールドで追い詰める。
しかし、最年少優勝を掲げる藤田はアキラをジャーマンで投げ捨て、カウント2。最後は藤田は初披露の新技「Thrill Ride」を炸裂させ、3カウントを奪取した。

勝利した藤田は「デカイな。2点取るので、これか。最高だな。このAブロック、Bブロックに分かれて、俺、決勝まであの技(Thrill Ride)は取っておく気だったけど、それを出さざるを得ない状況になったから、出して辛うじて勝てたな」と奥の手を披露したことを語った。
「『(BEST OF THE)SUPER Jr.』のために、何ヵ月もあっためてきてたんだ。今日も、ホントは出すつもりなかった。だけど、出さないといけない状況になった。これが、このハードな『SUPER Jr.』だと思う。でも、俺が優勝するぞ。Aブロック全部ぶっ潰して俺が優勝すんだ。」と最年少優勝へ向けて力強く宣言した。
記事/まるスポ編集部