――どう戦おうかシュミレーションしていますか?
樋口:一点突破しかないかと。細かく考えるより身体でぶち当たるのが自分らしいと思います。その時、状況を判断して戦うのみ。
先日、準決勝に臨む上位4選手の記者会見がありました。過去を振り返った時、自分は準決勝まで進んで3回負けているんですよ。2015年が坂口さん、2019年が竹下幸之介、2020年が遠藤哲哉。だから準決勝を突破できないと話にならない。
もう一歩踏み出すために火野さんを超えなければいけない。毎回準決勝が鬼門なので、この試合に集中したいと思います。
――でも1日で準決勝と決勝がありますよ。
樋口:体力には自信があるので1日2試合戦うのは問題ありません。まずは準決勝を突破したい。
――そうなると秋山戦も見えてきますね。
樋口:記者会見で優勝した人が必然的にKO-D無差別級王座に挑戦することになる、と案内がありました。となると秋山準と戦うための最短距離がKING OF DDT 2021優勝になります。
3月にKO-D無差別級戦に敗れ、挑戦する順番では最後尾になりました。でも2、3段飛ばしで近づいているような気がします。KING OF DDT 2021優勝すれば文句なく秋山準に挑戦できる。「もう一回やらせろ!」と。
――すごい気迫ですね。その7.4後楽園大会に向けて意気込みをお願いします。
樋口:自分、DDTのほとんど選手に勝っているんです。ただタイトル戦やトーナメント戦の大切な場面で勝つことができない。これは自分の勝負強さのないところなのか…
それを跳ね除けるためには正面突破し、自ら一歩を踏み出さなければいけない!と常々思っています。その姿をお客さんやEruptionの坂口さん、赤井さんに見てもらいたい。そして、その先にいる秋山準の対角線上に立ちたい。あの日の屈辱は秋山準に勝たない限り払拭できないですから。
<インフォメーション>
7.4後楽園ホールにて「BLACK OUT presents KING OF DDT 2021 FINAL!!」が行われます。トーナメントを制するのは誰になるのか!
チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで生配信されます。
DDTプロレスリング Twitter
樋口和貞 Twitter
取材・文/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング