楽天・浅村栄斗の連続試合出場がついにストップ。監督・GMも「最大限のリスペクト」として事前に通達

パ・リーグ記録でもあった浅村の記録はついに止まった(画像はイメージ)

楽天の浅村栄斗内野手が20日の西武戦(盛岡)を欠場した。

西武在籍時の15年8月8日から継続してきた連続試合出場が1346試合でストップした。

今季は打撃不振が続いており、自己ワーストとなる35打席連続無安打の後も現在まで3試合連続・13打席連続無安打中。

2000本安打まで残り2本に迫りながら長いトンネルから抜け出せずにいる。

そんな中で迎えたこの試合は今季初めてベンチスタートに。鈴木大地やフランコなどが続々と代打で打席に立ったが、ついに「浅村」の名がコールされることはなかった。

この記録は歴代4位かつパ・リーグ記録として更新が続いていたが、ついに止まったということで、注目が集まった。

SNSでも「浅村さん」「連続試合出場」など、関連するワードがトレンド入り。その中で議論が加熱していったのだが、要因は監督やGMのコメントにある。

欠場については事前に球団で決定し本人に通告されていた。石井一久GMは試合後にこう説明した。

「浅村選手の記録は本当に素晴らしいことだが、無理に継続させることではない。いろいろなことを考えて、総合的に判断した」

浅村とも会話したといい、「最大限のリスペクトとして事前に伝えた。チームとしていろいろなことを考えながら、シーズンを過ごしたいという話をした」とコメントしている。

なお、出場する可能性があったことについても石井GMは言及しており、

「無理に出場させないというわけではなく、延長になった時に浅村選手の力が必要になることもあったと思う。ただ、今夜はベンチでスタンバイしてもらった」と含みを持たせていた。

そして三木肇監督。報道陣から質問を受けた際に30秒ほど沈黙した。その上で言葉を丁寧に絞り出した。

「彼のことを他のチームからも見ていましたし、彼と同じチームでさせてもらっていることは光栄です。野球人としても、浅村という人としても、すごくリスペクトしています。素晴らしい人格者で今までもたくさんのこと乗り越えてきたと思います」

続けて「球団、GMを含めて総合的に判断した」と現場だけの意向ではないことを示唆していた。

これらのコメントを見たファンも反応。楽天は歴史的に現場だけで選手起用を行えず、“現場介入”という言葉と実態が度々報道されてきた。

そのため、「なんで一選手の起用で球団とかGMとか出てくるの?」「あまりにも気使いすぎじゃない?」「三木監督は相変わらず決定権がないのか?」

などと率直な意見や憶測が寄せられている。

本人は試合後、「どこかで切れる記録なので。前を向いてやるしかない」と次の試合を見据えた。

22日は本拠地仙台で試合が予定されている。本拠地で2000本安打を達成するべく、自らのバットでまずは1本を放つ。

記事/まるスポ編集部

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次