【全日本】羆嵐、デビュー戦相手の芦野祥太郎から執念の勝利「あいつにも俺にも、“プロレスLOVE” の血が流れている」

「WRESTLE-1の信念 “プロレスLOVE” の血が流れている」と羆嵐

5月10日(土)〜11日(日)にかけて、アパホテル&リゾート札幌で「チャンピオン・カーニバル 2025」が開催される。Aブロック・Bブロックに分かれたトーナメント戦もいよいよ大詰めを迎え、札幌大会ではBブロックの優勝者決定トーナメント進出者が決まる。

5月6日後楽園大会では、Aブロックの鈴木秀樹と宮原健斗が優勝者決定トーナメントへの切符を手にした。その日の中でも優勝争いとは別に注目された一戦があった。第6試合、芦野祥太郎 vs 羆嵐のシングルマッチだ。

芦野と羆嵐は、かつてWRESTLE-1の練習生として同時入門。2015年2月13日、後楽園ホールで行われた芦野vs 羆嵐(当時・熊ゴロー)戦でデビューを果たした。ともに同じユニットで活動していた“手の内を知り尽くした”関係。WRESTLE-1が活動停止後、芦野は全日本プロレス、羆嵐はフリーランスへと、それぞれ異なる道を選んだ。

4月29日岡山大会終了時点で、芦野・羆嵐ともに勝ち点6。惜しくも優勝争いからは脱落したものの、この同期対決にはファンの注目が一層集まった。

羆嵐がヘッドシザーズホイップで先制攻撃を仕掛けると、芦野は足首への執拗な攻撃で反撃。羆嵐がセントーン連発でダメージを与えるも、芦野はジャーマン・スープレックスを連発し応戦。リング中央でアンクルロックを極め羆嵐を追い詰めるが、必死に跳ね返される。

羆嵐は「埼玉に乾杯!(フェイスバスター)」で反撃に転じると、最後はトップコーナーからのダイビング・セントーンを炸裂させ、芦野から3カウントを奪った。

芦野は2年連続負け越しに「どうしたらいい?」と自問

敗れた芦野は、「一番負けたくない相手に負けた。これで今年の成績は1勝1敗だな…まだ続きはあるだろ。チャンカンも負け越しだよ!2年連続。どうしたらいい?自分で見つけるしかねーんだよ、この全日本プロレスで。」と悔しさを噛み締めた。

勝利した羆嵐は、「お前にだけはな、負けたくないんだよ、芦野祥太郎。俺たちのプロレスをよ、全日本プロレスのファンは目に焼き付けたよな?お前も俺も、全日本プロレスの生え抜きじゃねーよ。間違いなくあいつにも俺にも、“プロレスLOVE” の血が流れてるんだよ。」と語り、共に歩んできたプロレス人生への強い想いを滲ませた。

WRESTLE-1の創設者である武藤敬司が掲げた「プロレスLOVE」。その精神を見事に体現した2人の試合に、観客は大歓声を送り、全日本プロレスのリング上でもその信念は確かに息づいていた。

<インフォメーション>
「チャンピオンカーニバル2025」が開幕中。5月10日(土)・11日(日)はアパホテル&リゾート札幌にて開催。5月18日(日)は大田区総合体育館で優勝決定戦が行われます。詳しくは全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。

文/藤本桃子

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