
6月29日、愛知県体育館にて「TANAHASHI JAM~至(いたる)」が開催。第6試合では、棚橋弘至プロデュースの“付き人対決”として編成されたスペシャル6人タッグマッチが行われた。
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無所属の辻陽太&鷹木信悟に加わる「X」として登場したのは、なんとDRAGON GATEのシュン・スカイウォーカーだった。棚橋と同じ岐阜県出身のシュンは、高笑いとともに登場し、観客の視線を一気にさらった。
対するはUNITED EMPIREのグレート-O-カーン、カラム・ニューマン、ジェイコブ・オースティン・ヤング。棚橋の付き人経験者である辻とオーカーンの因縁が交錯する構図となった。

試合は辻とオーカーンの先発でスタート。ロックアップからグラウンドへ展開し互角の立ち上がりを見せるが、オーカーンが先手を取り、辻を連携攻撃で自軍コーナーに追い込む。また、オーカーンの“棚橋ポーズ”の挑発には、辻が即座にドラゴンスクリューで返し、意地を見せた。
続いて登場したカラムは辻に厳しい攻撃を浴びせるも、辻は反撃のドラゴンスクリューから鷹木へスイッチ。鷹木はカラム、ジェイコブ、オーカーン3人を一気に蹴散らし、怒涛の攻め。カラムの反撃を受けながらも、トルネードDDTで流れを変え、ついにシュンがリングイン。
カラムに同士打ちを誘導され、鷹木と一時揉めかけたシュンだったが、見事な鷹木との連携でダブルのヒップトスとエルボーを披露。個人でも冷静にカラムを翻弄し、ブラスターを狙う。しかしカラムの延髄斬りからジェイコブにタッチされ、劣勢に立たされる。

その後はUNITED EMPIREの連携が冴え、シュンに連続攻撃。だが辻と鷹木がカットに入り試合は再び混戦へ。
だが、最後は鷹木のデスバレーボムから、シュンが再びブラスター。そして渾身のSSWでジェイコブから3カウントを奪取。シュンが新日本マットで鮮烈な勝利を飾った。
試合後、辻とカラム、鷹木とオーカーンが睨み合い、火種は今後にも続く様相。一方シュンは、放送席にいるミラノコレクションA.T.氏を睨みつけながら花道を引き上げ、鷹木もゲスト解説の藤波辰爾に一礼して退場。
豪華メンバーが激突したこの一戦は、新日本に新たな風を吹き込むきっかけとなりそうだ。
記事/ミライカ