
17日、国立代々木競技場・第二体育館にて「BEST OF THE SUPER Jr.32」第5戦が開催。第7試合にはAブロック3連勝中と勢いに乗る藤田晃生と、1勝2敗(勝ち点2)で巻き返しを狙うKUSHIDAが対戦した。
先に登場した藤田が裸足で入場すると、会場は異様な空気が漂う。すると後から現れたKUSHIDAは、藤田のいで立ちに呼応するかのようにシューズを脱ぎ捨てる。KUSHIDAを見てニヤリと笑みを浮かべる藤田。観客がざわめく中、“裸足対決”が幕を開けた。
試合は、序盤からグラウンドの攻防が展開。KUSHIDAは藤田の左肩を狙い、巧みに関節技を仕掛けるも藤田は素早く回避。バックを取った藤田がスリーパーを狙えば、KUSHIDAは足関節を狙う。技と技、意地と意地の応酬が火花を散らす。

中盤、KUSHIDAがマウントから掌底連打し、腕十字へ。藤田がこれを脱すると場内から拍手が沸く。藤田はすぐにネ申スペシャルを狙うも、KUSHIDAがロープブレークで逃れる。
10分を超える激闘の末、KUSHIDAが垂直落下式の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で藤田を仕留め3カウント、会場は大歓声に包まれた。
試合後、KUSHIDAは藤田を高く評価しつつ、次なる闘志を燃やす。
KUSHIDA「紛れもなくKUSHIDAと藤田晃生しかできない試合だったな。藤田には”新日本プロレスの匂い”がした。最高。この感じ、いままでの新日本プロレスの選手、生え抜きと言われる選手から感じたことがなかった。だからこそ、藤田晃生ともう一回、1対1でタイトルマッチをする。それが、IWGPジュニアだったら最高でしょ。」

一方で、悔しさをにじませた藤田も闘志を燃やす。
藤田「つえーな、当たり前だけど、つえーわ。仲間じゃねえし、腹立つし、ムカつくし、プライドもあるけど、今日アンタの試合で学べたものがある。それで次やったとき、アンタを食ってやる。俺にはTMDKのプライドがあるんだ。やられたまんまで終われるか。クソー!全勝は逃した。でも、オマエを超えるチャンスは必ずまた来る。そのときまでに俺は絶対オマエを超えてみせる!」
裸足で交わした技と魂のぶつかり合い。藤田晃生とKUSHIDA、ふたりが再び交差する未来は、そう遠くないはずだ。
記事/まるスポ編集部