16日の試合で負傷した川上審判員(30)が、ICUから一般病棟へ移った(写真はイメージ)
日本野球機構(NPB)は30日、16日のヤクルト対DeNA戦でバットが頭部に直撃し負傷した川上拓斗審判員(30)が、集中治療室(ICU)から一般病棟へ移ったと発表した。依然として意識は回復していないという。
プロ野球における「安全の再定義」——ヤクルト・オスナの事故が突きつけた課題
川上審判員は16日の同試合の8回、ヤクルトのオスナ内野手がスイングした際に手から離れたバットが側頭部を直撃。救急搬送後に緊急手術を受け、ICUでの治療が続いていた。
この事態を受け、日本プロ野球選手会の近藤健介会長がHPで声明を発表。「共にグラウンドに立つ仲間として、川上審判員の容態を案じながら、その回復を祈り続けてまいりました。」と心境を明かし、選手会として、一日も早い快復とグラウンドへの復帰を願う強い思いを綴った。
若き審判員の容態に、SNSでは「審判員の安全第一に、大まかな判定はAIに任せていいのでは?」「審判員が安心してグラウンドに立てる環境整備が、一日も早く進むことを願う」といった意見や、「また元気にグランドで裁いてる姿が見られることを願ってる」といった祈りの声が、野球ファンのみならず多く寄せられている。
事故当日は川上審判員の30歳の誕生日の翌日で、念願の1軍球審デビューを果たした矢先の悲劇だった。この事故を受け、18日から球審のヘルメット着用が開始された。球界全体が安全策を講じるとともに、若き審判員が再びグラウンドでジャッジを下す日を、誰もが心から待ち望んでいる。
記事/おかだみゆき
編集/まるスポ編集部
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