
広島で3連敗となり、借金1の5位に沈んだ巨人。開幕3連勝と快調なスタートを切ったかと思いきや、2度の同一カード3連敗を喫するなど波に乗れないでいる。
エース・戸郷翔征投手が11日の試合で4回途中で10安打を浴び自己ワーストの10失点KOと大炎上するなど、まだ本調子とはいかない主力もいる。
その一人が坂本勇人内野手。開幕スタメンに名を連ねたが低空飛行が続き、打率が1割に満たない日々が続いた。
14日現在で打率は.129とまだ復調したとは言えず、三塁は入団5年目の23歳・中山礼都内野手との併用となっている。
また、重ねてグラウンド外で話題に。開幕直後の4月2日、東京国税局から22年から昨年までの3年間で約2億4000万円の申告漏れを指摘されたことが明らかに。追徴税額の約1億円を修正申告したと報道された。
坂本をかねてから評論している高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで今の状況について言及した。
「ずっとレギュラーで出ていたので、シーズンを通してどうやっていくかの計画はあったとしても、(併用で出るか出ないか分からない)単発になるとリズムが分からないんだと思うね。でもそれは長年レギュラーを張ってきた人たちの悩みであるよね」
合わせて現在の状態が良くないと分析し、こう続けた。
「完璧を望むというか、いい時の感覚を追い求めすぎているというか。キャンプで話すと『力強さが戻らないんですよ』と」
高木氏はかつて40本塁打以上を打つなど長打で魅了していたことを理解しつも、「そこから先に行くには(本塁打などを考えずに)妥協しながら皆行っているのではないか」とし、「その”妥協”ができないんだよ」と私見を述べた。
ただ、23年も開幕から4月8日まで22打席無安打と不調が続き、スタメンから外れるなどもあったがそこから盛り返し、最終的に打率.288・22本塁打をマークした。
経験や技術で今チームで横に出るものはいない。坂本の復調がチーム再浮上のために不可欠なピースとなっている。
記事/まるスポ編集部